こんちは、中の人です。
2016年末から2017年2月半ばまで、
猛威を振る舞ったiPhone6sのバッテリー無償交換も
1日の対応件数が激減しているので、
収束しつつあるかなと見ています。
iPhone6sのバッテリー無償交換プログラムで
最も修理件数が多くヤバイと感じた時期は1月で
土日は1日で80台(全体150台中)ほどバッテリー交換をやっていました。
今ではかなり落ち着いて、全体の修理件数で1日で10件ほどに落ち着いています。
iPhone6sのバッテリー無償交換プログラムは、
購入から3年間とまだ長い交換プログラムになりますので、
改めて無償交換のやり方やトラブルの対応法を
体系化した記事としてまとめていきたいと思います。
1.iPhone6sバッテリー無償交換プログラムとは
2.iPhone6sのバッテリーが無償交換出来るか確認する
3.バッテリー交換対象だった場合の段取り
4.対象外シリアル番号だった場合はどうするか
5.『iPhone6s』バッテリー無償交換プログラムまとめ
1.iPhone6sバッテリー無償交換プログラムとは
2015年9月から10月までの間に製造された
シリアル番号が特定に範囲内にあるiPhone6sが
対象となっているバッテリー無償交換プログラムです。
2.iPhone6sのバッテリーが無償交換出来るか確認する
お使いのiPhone6sでバッテリーが
無償交換できるかどうかを確認する方法を紹介していきます。
2-1.シリアル番号を確認する
まずはお使いのiPhone6sのシリアル番号を確認します。
シリアル番号の確認方法をわかり易く解説した記事は
iPhoneのシリアル番号とIMEIを確認する7つの方法を参考にしてください。
2-2.無償交換プログラムサイトで確認する
確認したiPhone6sのシリアル番号を
バッテリー無償交換プログラムの確認サイト
iPhone 6s が突然シャットダウンする問題に対するプログラムへ入力して確認をします。
3.バッテリー交換対象だった場合の段取り
バッテリー無償交換の
対象機種でだった場合の段取りをご紹介します。
3-1.iPhone6sの保証を確認する
お使いのiPhone6sでAppleCare+に加入しているかを確認します。
iPhoneの保証を確認する方法はアプリ・WEB・電話と3種類あり、
保証確認する方法はiPhoneの保証を確認する3つの方法とは?をご参照ください。
AppleCare+加入ならエクスプレス交換を使って
本体まるごと交換をすることも可能です。
AppleCare+に加入でなくても
iPhone6sを購入してから3年以内でかつ、
シリアル番号が対象で、本体に破損が無ければ、
無償でのバッテリー交換はできます。
選択肢として、エクスプレス交換というのも
AppleCare+に加入していればありますよ。
ということでご紹介しました。
3-2.バッテリー交換をするお店を予約する
店頭での交換を希望される場合は、
バッテリー交換をするお店を予約されることをオススメ致します。
予約をオススメする理由は、
修理拠点の規模によって変わってはきますが、
平日でも予約なしでお店に行った場合、
時間帯によっては修理開始するまでに
1から2時間ほどお待ち頂く場合があります。
待ち時間が長いのが耐えられない方は、
予約されることをオススメ致します。
バッテリー無償交換が店頭で出来るお店は、
Apple StoreまたはApple正規サービスプロバイダーがあります。
Apple正規のお店を予約する具体的な手順は、
iPhone修理の予約方法(Apple Store・正規サービスプロバイダ)をご参照ください。
3-3.iPhone6sをバックアップする
iPhone6sのバッテリー交換の作業自体は
基本的にはデータの消去を伴う作業でないので、
お持ちいただいた時のデータのまま
バッテリー交換の完了が可能ですが、
データの初期化が必要な場面もありますので、
万一を想定して、バックアップを取って下さい。
iPhoneのバックアップの具体的なやり方は、
Apple推奨のiPhoneをバックアップする2つの方法
をご参照ください。
3-4.iPhone6sのiPhone探すをオフにする
Apple正規のお店でバッテリー交換を承る際に
修理システムの都合上、iPhoneを探すという
iPhoneのセキュリティロックをオフにしないと
修理受付が出来ませんので、
必ずiPhoneを探すをオフにしてください。
iPhoneを探すをオフにする具体的なやり方は、
iPhoneを探すをオフにする4つのやり方を知ってるかい?
をご参照ください。
3-5.来店してiPhone6sバッテリー交換を受ける
予約して来店した場合に、
予約した時間にすぐ修理が可能な場合もありますが、
ユーザー様より前に対応している方の修理が押していると
バッテリー交換の開始時間が20分ほど遅れる場合もあります。
お持ちいただいたiPhone6sに破損が無ければ、
無償でバッテリー交換を承ることが可能です。
3-6.リコールなのに画面割れで有料になることに納得がいかない
iPhone6sのバッテリー無償交換プログラムは、
無償で対応できるのは、バッテリー交換までなので、
画面割れや水濡れなど、iPhone6s本体に破損がある場合は
有償で画面修理や本体交換をするというルールになっています。
ですが、
iPhone6sのバッテリーのリコールは購入したときには
既に問題だったということが判明したのだから、
バッテリーの問題より後に発生した画面割れや水濡れを
タダ(無料)にしろ。というユーザー様も一定数いらっしゃいます。
リコール対象のiPhone6sで
画面割れや水濡れがあった際に、
無料で修理または交換が可能かどうかは、
Appleコールセンター(0120-277-535)から
CSコード(特別対応)というGOサインが出ていないと出来ません。
具体的には
Jから始まる数字の番号が発行されていて、
CSコードの証明をメールで送ってもらうなどです。
私の経験上ですと、
特別対応のGOサインが出るまでには、
スペシャリストまたは、カスタマーリレーション
という部署の召喚が必要なので、
ユーザー様がAppleCare+に加入していれば、
最短で30分ほどでGOサインが出るかと思いますが、
AppleCare+に入っていないと、
1時間から2時間半コースを覚悟されたほうがいいかと思います。
AppleCare+加入者が非加入者と比較して
その他に優遇されるポイントは、
iPhone7でAppleCare+に入るべき14個の理由と
AppleCare+は自然故障にて最強!ないと損をする理由5選
で取り上げていますので、詳しく知りたい方はご参照ください。
3-7.iPhone6sバッテリー交換にかかる時間は?
iPhone6sバッテリー交換にかかる時間ですが、
実際に修理を開始して、
お渡しするまでに45分前後ではないかと思います。
無償交換プログラムが発表された当初は、
もともとiPhone6sのバッテリー交換なんて
滅多にやらないので、当方の技術レベルが低く、
70分ほど時間がかかっていましたが、
毎日10台も修理していれば、早くなるわけで、
現在は40分から45分ほどで修理が可能です。
iPhone6sのバッテリー交換の作業の流れは、
iPhone6sバッテリー交換40分以内とかマジ無理ゲーな件
で取り上げていますので、興味があればご参照ください。
3-8.バッテリー交換中に有料になる場合もある
バッテリー交換が正常に進んでいても、
iPhoneごとに個体差が見えない部分で潜んでいますので、
極稀に別の不具合が発生して、
(ボタンが反応しない、タッチが反応しないなど)
ユーザー様のiPhone6sの保証期間が過ぎてしまっていると
有料の修理のご提案になる場合があります。
今まであった例ですと、
- ホームボタンが反応しなくなる
- 電源が入らなくなる
- タッチパネルが反応しなくなる
といった問題がありました。
何が原因でそうなったのかという判断が難しく、
明らかバッテリー交換中にパーツを破損させてしまった
となれば技術者の問題になりますが、
正常にバッテリー交換が進んでいても、
起こる可能性はあります。その原因は、
ユーザー様のiPhone6sの使い方によって
潜在的に蓄積したダメージが原因で発生する場合もあります。
保証期間内であれば、
無償での対応が可能ですが、
保証期間が過ぎてしまっている場合は、
バッテリー無償交換プログラムの対象機種だからと
特別な対応になることは原則ありませんので、注意が必要です。
バッテリー交換中に有料になる問題が発生した場合に、
無料で対応できるかどうかは、
Appleコールセンターとの交渉次第になります。
3-9.iPhone6sのバックアップを復元する
バッテリー交換したiPhone6sが初期化されていて、
データを戻す必要がある場合は、バックアップの復元を行います。
バックアップ復元の具体的な手順は、
iPhoneのバックアップ復元方法(iCloud・iTunes・LINE)をご参照ください。
3-10.iPhone6sの時刻が実際の時間よりズレている(遅れている)
バッテリー交換が完了したiPhone6sの時刻(時計)を確認すると、
時刻がズレているという問題が発生する場合があります。
iPhone6sのバッテリーを交換したことで、
時計がズレるという問題は、故障ではありませんが
バッテリー交換を行うと発生してしまうようです。
設定→一般→日付と時刻→自動設定がオンの
オンオフを切り替えを行っても時計のズレを
すぐに改善することは出来ません。
自動設定をオンにした状態から、
時刻が元に戻ってくるまでに、
3、4日ほどかかる場合があります。
iPhone6sのバッテリー無償交換プログラムに該当する
すべてのiPhone6sで発生するわけではありませんが、
交換後時計のズレが発生した場合には、
お手数ですが、数日待ってみて
時刻が元に戻るか確認してください。
万一、5日ほど待ってみても、
時計のズレを解消できない場合は、
バックアップを作成後、iPhoneの初期化を行って下さい。
4.対象外シリアル番号だった場合はどうするか
お使いのiPhone6sが
いきなり電源が落ちてしまうので、
バッテリー無償交換プログラムの
対象かなーと調べたけど
シリアル番号が対象外だった場合に
出来る対処法を紹介していきます。
4-1.バッテリー診断を行う
iPhone6sのバッテリー自体が
劣化や消耗をしていることが原因で
いきなり電源が落ちてしまう
という可能性がありますので、
バッテリーの劣化具合を確認する方法として、
バッテリー診断があります。
iPhoneのバッテリー診断の具体的なやり方は、
iPhoneのバッテリー診断(iOS診断)を行う方法【2017年版】
で取り上げていますので、ご参照ください。
バッテリー診断を行って、
バッテリー容量が80%以下の結果だった場合は
バッテリー交換を受けることが可能です。
バッテリー交換でかかる金額は、
保証期間内でしたら、
もちろん無料対応が可能ですが、
保証期間外の場合は、
AppleStoreは8424円、
正規サービスプロバイダーは10152円になります。
4-2.panicログを確認する
iPhone6sの電源が落ちる問題の原因は、
バッテリーの劣化が原因だけでなく、
システムが破損していることで起こる可能性もあります。
iPhoneのシステム(ソフトウェア)が破損しているかどうかを
見極める指標としてpanicログをというものがあります。
panicが合った場合には、
本体交換の対応になりますが、
無償なのか有料(交換or修理)なのかは
ユーザー様の保証状況によって左右されますので注意が必要です。
panicログの確認方法は、panicログを確認するをご参照ください。
4-3.iPhone6sのiOSをアップデートする
お使いのiPhone6sの
iOSバージョンが最新でない場合は、
アップデートを行って下さい。
iOSのバージョンをアップデートすることで、
iPhone6sのバッテリー不具合を
改善できる場合があります。
iPhoneをアップデートするための
具体的なやり方は、
iOS10.2.1がリリース!アップデート前に注意したい3つの項目とは?
で取り上げていますのでご参照ください。
4-4.iPhone6sを初期化をする
バッテリー消耗(劣化)もpanicログも無く、
iosアップデートをしても
バッテリーが良くならない場合は、
一度iPhoneを初期化されることをオススメ致します。
iPhoneのソフトウェアが
破損までいかなくても
不具合が発生している場合は、
電源やバッテリーに不具合をきたすという可能性があります。
ソフトウェアの不具合が原因だった場合は
iPhone6sを初期化することで
電源やバッテリーの問題を改善できる場合があります。
iPhoneの具体的な初期化のやり方は、
iPhoneが不安定な時の初期化とリセット6パターン
で取り上げていますので、ご参照ください。
4-5.本体交換が出来るか聞いてみる
お使いのiPhone6sが
バッテリー劣化(消耗)ではないが、
初期化をしてもいきなり
電源が落ちるという問題が深刻な場合は、
一度Appleコールセンターへ
ご相談されることをオススメ致します。
AppleCare+に加入であれば、
エクスプレス配送交換で
本体交換が出来る可能性があります。
無償での交換を受ける場合には、
保証期間内であることがマストですが、
AppleCare+に加入でない場合も
一度Appleコールセンターへご相談をしてみてください。
4-6.保証期間外は有償であれば交換は可能
保証期間が過ぎてしまっているiPhone6sで
バッテリー劣化(消耗)ではないが、
初期化をしてもいきなり
電源が落ちるという問題が深刻な場合は、
有償であれば本体交換を
受けることは可能かと思います。
修理拠点によっては
判断基準が異なる可能性もありますので、
一度、AppleStoreまたは
Apple正規サービスプロバイダーへ
電話でご相談されることをオススメ致します。
Apple Storeの一覧
Apple正規サービスプロバイダーの一覧
4-7.ドコモのiPhone6sならケータイ補償を使う
保証期間が過ぎてしまっているiPhone6sが
ドコモのケータイ補償サービスに加入している場合は、
ケータイ補償を使って交換してしまうのも手かと思います。
ケータイ補償お届けサービスセンター
受付時間
(年中無休)午前9時から午後8時
ドコモケータイ電話から
15711
一般電話
0120-210-360
4-8.iPhone6sがバッテリー膨張の可能性もある
iPhone6sの電源がいきなり落ちるという問題は
バッテリー膨張によって
発生しているという場合もあります。
バッテリー膨張になると
文字通りバッテリーが膨らんだ状態になりますので、
バッテリー膨張か見極める分かりやすい例としては、
- 画面の左半分でタッチパネルが反応しないときがある
- 画面の左半分浮いて隙間ができている
- 画面の左半分に青白い線が見えるときがある
画面の左半分で何か不具合が出てきたら、
バッテリー膨張の可能性があります。
左半分に集中するのは、
左にバッテリーが内蔵されているからです。
膨らむことでディスプレイを
下から押し上げで隙間が出来るか、
液晶が圧力でおかしくなり
青白い線が浮き上がってくるか、
タッチパネルが反応しなくなるようです。
iPhone6sがバッテリー膨張だった場合は、
購入から2年内でかつ、
画面割れや水濡れなどの損傷が無ければ、
無償での本体交換が可能です。
バッテリー膨張による本体交換の
詳しい記事は、iPhoneのバッテリー膨張はバッテリー交換じゃねえよ?
をご参照ください。
5.『iPhone6s』バッテリー無償交換プログラムまとめ
iPhone6sのバッテリー無償交換プログラムが発表されてから
数々のトラブル例とケースバイケースの対応法を経験してきました。
経験からユーザー様にとって役立つものを
まとめたのが今回の記事になります。
iPhone6sで対象の方の多くは、
問題なくなんなりバッテリー交換が済むと思いますが、
ケースバイケース(シリアル対象外)に該当される方が
お困りだと思いますので、今回の記事が役に立てれば幸いです。
[box class=”green_box” title=”今週のオススメ記事”]
[/box]
コメント