スマホ代節約の切り札と言えば、やはり「格安スマホ」「格安SIM」の利用でしょう。
mineo、楽天モバイル、LINEモバイル、ワイモバイルなど様々な業態、会社から参入されている格安SIMですが、なかでも人気なのが『UQモバイル』。
深田恭子さん、多部未華子さん、永野芽衣さんの美人3姉妹のコミカルなCMでもお馴染みの「UQモバイル」ですが、
- auなどの大手キャリアより半額程度にスマホ代を抑えられる
- auの通信網を使用しており、auと同じクオリティで使える
などメリットは有名ですが、どんなものでも、メリットがあればデメリットも存在するものです。
UQモバイルに変更するデメリットはどんなことが考えられるのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
目次
1.UQモバイルのデメリットは?どんなことがある?
ここからが本題!UQモバイルのデメリットはどんなことがあるでしょうか?
実はデメリットだと思っていたことがそうではないもの、逆にメリットと感じるものまであったりしますので、知っておいて損はないですよ。
1-1.デメリット①:長電話する人には向かない?
UQモバイルのプランだと、「プランS」「プランM」「プランL」と3種類ありますが、どれも通話はすべて5分以内24時間365日かけ放題となります。
逆に言うと、5分を超える長電話の場合は、30秒/20円の課金制(従量制)となります。
プランS=60分分/月
プランM=120分/月
プランL=180分/月
の無料通話があるので、1か月にこの時間内だったら追加料金はかかりませんが、恋人や友達などとついつい長電話となると、あっという間に1時間くらい過ぎてしまうのではないでしょうか?
そうなると、請求書が来て、あまりに高額となっていてビックリなんてことも!
長電話をよくする人はあまり向かないともいえます。
ただ、長電話をするのは、恋人や友達、家族など身近な人で、大抵身近な人とはLINEでつながっていますよね。
LINE通話は、この通話時間には入らないので、あまり関係ない人のほうが多いように思えます。
1-2.デメリット②:電話をほとんどしない人には向かない?
上記では「長電話」をする人でしたが、今度は逆にほとんど電話をしない人です。
電話をしないという人には、LINE通話やSkypeなどIP電話を使用している人も含みます。
本来は、スマホのような携帯電話はその名の通り、電話がメイン機能でしたが、今では電話より他の機能がメインになっている人も多いですよね。
UQモバイルには、前述どおり、5分以内通話し放題プランのみとなり、auにあるような完全従量制のLTEプランのようなものがありません。
つまり、極端な話、1か月に一度も電話をしない人でも、毎日、何回も5分以内の電話はしている人でも、料金は同じとなるのです。
ただ、auのLTEプランの場合、プラスしてデータ定額サービス(LTEフラット)7GBの加入が必要となります。料金は、
auのLTEプラン=934円/月+LTEフラット5,700円=6,634円が最低必要になります。
LTEプランと同じ7GBのパケットを使えるUQモバイルの料金プランだと、
UQモバイルのプランS=1,980円(3GB)、プランM=2,980円(9GB)となります。
つまり、通話だけをする人ならともなく、ネットやメール、SNSなどパケットも使用する人がほとんどなので、トータルの料金となると、5分以内通話し放題が入っているUQモバイルのプランのほうが安くなるのです。
1-3.デメリット③:料金プランの選択肢が少ない
出典:https://www.uqwimax.jp/plan/mobile/talk/
このように、UQモバイルの基本料金プランは、「プランS」「プランM」「プランL」と3種類と、他のauのような大手キャリアや格安スマホの会社に比べると、少ない印象があります。
ただ、それだけ、分かりやすいとも言う事はできます。
では、どのような人がデメリットと感じるのでしょうか?
①ひと月に21GB以上の大量パケットを使う人
UQモバイルの場合、一番大容量パケット契約となるプランLでも最大21GBとなります。
他のキャリアや格安スマホでは、30GBなど20GBより大容量プランがある場合も。
しかし、1GBでできることを見ていると、どれくらいパケット契約が必要なのか分かってきます。
- web閲覧=4,338ページ
- メール送信=66,666通
- LINE=500,000回(※500文字相当)
- YouTube(低画質)=約5時間
は可能なのです。20GBで上記の×20ですから、よほどのヘビーユーザーでもなかなか月に20GB以上使う人は少ないのではないでしょうか。
また、UQモバイルには、パケット使い放題のWiMAXとのセット「ウルトラギガマックス」=6,480円/月があります。
WiMAXもあれば、どこでもWi-Fi環境になるので、UQモバイル自体のパケット契約料は小容量でも十分になります。
②家族や友人とデータシェアをしたい人
UQモバイルには、家族や友人とパケットをデータシェアすることはできません。
よくauなどにある「家族で同じキャリアにしてデータを分け合う」というものですね。
これがUQモバイルでは、できません。
また、友人などにデータを分け合う「データギフト・データプレゼント」のようなサービスもありません。
ただ、大手キャリアに比べて、圧倒的にパケット契約料は格安ですし、WiMAXとの同時契約をすれば、家族もみんなでWiMAXは使えて、自宅の無線LANは不要になりますから、データ自体を分け合うことができなくても、使い方次第でUQモバイルのほうが安くなるでしょう。
1-4.キャリアメールが使えない
auの場合、契約と同時に「〇〇@ezweb.ne.jp」もしくは「〇〇@au.com」といういわゆるキャリアメールが付与されます。
UQモバイルと契約した場合、auのキャリアメールは使えませんが、「@uqmobile.jp」というメールアドレスをもらう事はできるのですが、月額200円必要となります。
実際、今の時代、携帯メールを使わずに、
LINE、Skype、Facebookメッセンジャーなどの無料で使える通話アプリが主流になっていますし、gmailやYahoo!メールのようなフリーメールを使う人も増えています。
そのため、「@uqmobile.jp」のメールアドレスは要らないと申しまない手もあります。
ただ、「@uqmobile.jp」は
- iPhoneのMMSが使える
- 暗号化通信に対応しており、セキュリティレベルが高い
とキャリアメールに匹敵するセキュリティを誇っているため、セキュリティ度が高い銀行の認証メールにも登録することができます。
1-5.契約時に初期費用が3,000円かかる
auでも契約事務手数料(3,000円)がかかりますが、UQモバイルでも3,000円の初期費用が契約時に必要です。
格安スマホの中では、初期費用0円だったり、もっと安いところもあるので、UQモバイルのデメリットと言えます。
ただ、UQモバイルはシェア拡大のためによくキャンペーンを行っています。
時には、10,000円キャッシュバックなど初期費用3,000円を補って余りある高額キャッシュバック行っている場合も。
このキャッシュバックシステムは、UQモバイル自体が行っているよりは、販売店などが行うことが多いものなので、近くの販売店でUQモバイルのキャンペーンをやっているときは特に要チェックです。
1-6.iPadが動作確認にない
iPhoneのようなスマホ以上にタブレットは通話ツールとして使う場合が少ないため、LTEモデルではUQモバイルのような格安スマホのSIMカードを入れて使いたいと考えている人もいるかもしれません。
しかし、残念ながらUQモバイルの公式サイトにもiPadが動作確認にないのです。
動作確認ができないということで、iPadでは基本UQモバイルSIMは使えないと思ってよいでしょう。
ただ、androidタブレットなどでは普通に動作確認されています。(下記の【UQモバイルタブレット動作確認表参照】
1-7.auの付帯サービスの特典がなくなる
- auの生命ほけん(生命保険サービス)
- au損保(損害保険サービス)
- auでんき(電力)
- じぶん銀行(銀行)
などのauが展開している付帯サービス。
これらは、auユーザーでないとダメだったり、auユーザーは割引にされたり、特典があったり恩恵があります。
UQモバイルに変えることで、これらの特典は受けられなくなります。
1-8.au WALLETが貯まらなくなる
auの利用料金だけでなく、コンビニやガソリンスタンドなど街のお店でも貯まるところが多い「au WALLET」。
UQモバイルにすることで、au WALLETは貯まらなくなるので、auユーザーのうちにWALLETポイントを使い切ってしまいましょう。
おすすめは、スターバックスやマツモトキヨシのポイントに交換することもできるのです。
WALLETポイントをそのままにしてしまうと無効になってしまうので、せっかくなので使わないともったいないですよね。
2.UQモバイルのデメリットだと思われているけどそうではないものもある!
UQモバイルのような格安スマホって…とデメリットだと思っていたことが、案外そうではないものも!!
UQモバイルのデメリットだと思っていたものでもそうではないものはどんなものがあるのでしょうか?
2-1.実は…UQモバイルの通信速度は遅くない!
格安スマホは大手キャリアに比べると通信速度は遅い…。
これは一番の格安スマホあるあるではないでしょうか?
実は、UQモバイルの通信速度はauと変わりないのです!
ネット検索で「UQモバイル 通信速度 テスト」などと検索すると、多くの地点で速度テストをした結果を見ることができますが、どこでも
『auなどの大手キャリアとそん色ない通信速度を記録している』
のです。繁華街やイベント会場等で通信速度が遅いと感じるときは、それはUQモバイル(格安スマホ)だけでなく、auなどでも同じということです。
2-2.実は…テザリングができる!
外出先でもパソコンやタブレット、ゲーム機器などさまざまな機器を、スマートフォンの回線を経由してインターネットにつないで楽しめる機能のである「テザリング」。
たまに外出先でパソコンやタブレットをネット環境に繋ぎたいときに、スマホ一つあれば可能なので便利ですよね。
UQモバイルでは、テザリングができないと思っている人も多いようですが、iPhone5S以降の製品で利用可能です。
※データ専用(データ高速、データ無制限)プランの場合、一部利用できない製品があります。
しかも、
- 時間無制限
- 無料(auの場合は、月額500円)
- スピードも大手キャリアとそん色なし
と、無料であることも考えると、auなどの大手キャリアよりテザリング利用においてお得なことが分かりました。
2-3.実はケータイ払いができる!
ネットショッピングなどの支払い方法で、「auかんたん決済」のようなキャリア決済、スマホ代と合算でき、まとめて請求がくるので管理しやすいので便利に使っている人もいるのではないでしょうか?
特に、クレジットカードを持っていない人、持ちたくない人には重宝しますよね。
格安スマホの場合、このキャリア決済が使えなくなるのは大きなデメリットの人もいるはずです。
しかし、UQモバイルは、前述どおりauと系列会社のため、au同様の「auかんたん決済」を使うことができるのです。
通信速度も変わらず、キャリア決済も使えるならほぼauと変わらないですね。ただ、安いだけって良いとこどりって感じです。
3.そもそも格安スマホって何?
3-1.格安スマホって?
冒頭でも書かせてもらったとおり、CMもバンバン流れているので、UQモバイルという名前は多く人が聞いたことがあるのではないでしょうか?
では、UQモバイルはどんな会社なのでしょうか?
まずは、格安スマホ、格安SIMとは何かから始めていきましょう。
スマホ(携帯電話)を使うためには、キャリアと言われている全国各地にアンテナを設置したり整備している携帯電話会社と契約する必要があります。
具体的には、日本では「docomo」「au」「Softbank」の3社ですね。3社しかないので「大手キャリア」とも言います。
しかし、近年は、この大手キャリアと契約はせず、格安スマホ、格安SIMと言われている会社と契約することができるようになっています。
この格安スマホ、格安SIMというのは同じ意味で、正式にはMVNO(Mobile Virtual Network Operator=仮想移動体通信事業者)といいます。
仮想移動体通信事業者という言葉どおり、格安スマホ各社は、auのような大手キャリアのように自前でアンテナなどは設置せず、大手キャリアから回線をレンタルしているのです。
大手キャリアにレンタル代は払うものの、自前でアンテナを立てていないため、メンテナンスなどもないため、人件費なども大手キャリアより大幅に少なくて済み、その分スマホ代を安く設定しているというわけです。
今では、徐々に格安スマホの認知度も上がっており、スマホ代が安くなるというのは有名になってきていて、格安スマホの契約数は1,000万件を超えているほどです。
また、参入企業も、当初はOCNやbiglobeのようなプロバイダ企業のみだったものが、最近ではLINEやTSUTAYA、イオンなど異業種からの参入もあり、500社を超えるほどになっているのです。
3-2.UQモバイルの特徴は?
上記したように今では500社を超える格安スマホ。
そのなかでも、とりわけUQモバイルが人気になっているのにはどんな理由があるのでしょうか?
ただ単に、CMを多くやっていて知名度が高いだけではなさそうです。
UQモバイルの特徴をみていきましょう。
数ある格安スマホのなかで、UQモバイルの最大ともいえる特徴は、
- auと同じ会社(KDDI)が運営している点
が挙げられます。UQモバイルは、auと同系列のKDDIが親会社、つまり同じ会社と言ってもよいのです。
そのため、多くの格安スマホがドコモ回線をレンタルしていますが、UQモバイルはもちろんau回線を利用しています。
人口カバー率99%を誇るau回線を使用しているので、特にauユーザーの人は、現在の品質と変わりなく、格安スマホにできるという大きなメリットがあります。
ただ、他にもmineoのようにau回線が選べる格安スマホもありますが、auが格安スマホ対策で打ち出したのが「UQモバイル」と言ってよいからです。
格安スマホに利用者が流れれば、大手キャリアは回線のレンタル料はもらえるものの、シェアが下がることで利益が落ちてしまいますよね。
それは、auなどにとって喜ばしいことではありません。
そこで、auは、格安スマホに流れたとしても自社の系列会社に流れれば正直痛くないですよね。
そのため、他の格安スマホより信頼性が高く、安定的なクオリティでau回線を格安で使えるようにしているというわけです。
もう1つのUQモバイルの特徴は、
- モバイルWi-Fiも提供している
ことがあります。UQモバイル以外にも、UQ…という名称を聞いたことがある人も多いと思います。
いつでもどこでもWi-Fi環境にできるモバイルWi-Fiの「UQ WiMAX」を提供しているのも、UQモバイルと同じUQコミュニケーションズという会社です。
つまり、UQモバイルとUQWiMAXの両方を使用することでの割引もあり、WiMAX使用者にとっても注目の格安スマホなのです。
4.UQモバイルの料金・サービス
出典:https://www.uqwimax.jp/
通信速度がauと変わらないなど、UQモバイルのデメリットと思っていたことでも案外そうでもないものもあったのではないでしょうか?
では、UQモバイルの料金システム・サービスを見てみましょう。
出典:https://www.uqwimax.jp/plan/mobile/talk/
UQモバイルの月額スマホ代は、分かりづらいと悪評のあるauなどの大手キャリアの料金プランと比べるととても分かりやすいです。
パケット(データ通信)、3パターンあります。
そしてどのパケットプランでも通話はすべて5分以内24時間365日かけ放題となります。
5分以上の超過分はプランごとに無料通話分があります。
プランS | 月3GB=無料通話60分 |
---|---|
プランM | 月9GB=無料通話120分 |
プランL | 月21GB=無料通話180分 |
5.UQモバイルのデメリットは?auと比べてどう?
「UQモバイルのデメリットは?auと比べてどう?」についてお送りました。
格安スマホは通信速度が遅い…なんてなかば常識のように語られていますが、数字は嘘をつきません!
デメリットと思っていたことが実はそうではなかったなんてちょっと驚きですよね。
デメリットをしっかり把握することで、よりUQモバイルのメリットも浮かび上がってくるものです。
毎月の出費となるスマホ代なだけに、上手にお得なものを選びましょうね。