iPhone8

UQモバイルとauでiPhone8を使った場合を比較してみる

auの回線を借りて格安SIMの提供を行う会社の中で一番人気があるのがUQモバイルです。CMも盛んに行い、ユーザーも年々増えています。しかしMVNOということで大手キャリアから変更しにくいという人も多いでしょう。そこでここではUQモバイルと回線の提供元であるauでiPhone8を使った場合、どの程度の差があるかをいくつかの視点から比較していきます。

・そもそもUQモバイルとは?

まずUQモバイルについて簡単に解説します。UQモバイルはUQコミュニケーションズがauの回線を借りて提供するMVNOブランドです。パソコンを使う方であれば、UQWiMAXの提供元としてのほうが知名度は高いでしょう。

このUQコミュニケーションズはauを提供するKDDIの子会社という関係なので「サブブランド」と呼ばれることもあります。

料金はUQモバイル

 

まず具体的な料金についてですが、これはUQモバイルのほうが圧倒的に安いです。

ここでは具体的に通信容量が低い低用量プランと、通信料が多い大容量プランから代表的な物を抜き出して比較してみます。

 

1低容量プラン

現在UQモバイルが力を入れているのは「おしゃべりプラン」「ピッタリプラン」なのですが、これは端末とセットで購入しないと割高になってしまいますし、auからの乗り換えだと割引が適用されない(現在はキャンペーンという形で適用される)などの問題があります。

ですからここではSIM単体でも購入できるデータ高速プランを例にとります。

 

データ高速プランはデータ通信のみで月980円、音声通話も追加すると1680円となります。

容量は3Gです。無料通話はつきません。

 

一方auで現在力を入れているピタッとプランd根は3GBまでの利用で5480円、データプランのみでも4200円でここに通話プランが加わります。

ですから安さで言えば圧倒的にUQモバイルのほうが安いわけです。

 

2大容量プラン

動画やネットをたくさんやるので大容量で行きたい、という人も多いでしょう。

auでは毎月30GBで8000円という大容量プランを提供しています。

一方UQモバイルは条件付きとは言え無制限プランを月1980円(音声通話もつけるなら2680円)から利用できます。

このプランは500kpsと低速ながら無制限で利用できるというプランです。500kpsでも高画質の動画を見るわけでもなければ問題なく利用できます。

 

もし速さと容量が必要ということであれば、UQWiMAXとセットで利用するプランがあるので、その利用も視野に入れ行きましょう。

 

・端末を購入する場合は?

ここでは「手元にiPhone8がある」という想定で書いてきましたが、もし「新たにiPhone8を購入する」ということであれば若干話が違ってきます。

auでは端末の購入時に各種割引を提供しており、すべてを適用した場合大体4万円程度で購入できます。

UQモバイルで購入する場合、SIMフリーのiPhone8があり、これだと大体7万円(XRの場合8万円程度)になります。

2万円程度の差があるとは言え、ひと月に数千円程度変わってくるので2年も使えば十分元は取れます。

またiPhoneは現在新型のXSも出たので、中古やセール品など安いものをうまく狙うことをお勧めします。

 

・速度の比較ではau

UQモバイルに変えた場合影響がでるのは価格だけではありません。

速度やサービス、特典なども変わってくるので次はそこを見てきます。

 

まず速度ですが、これは当然auのほうが早いです。

そもそもauの回線の一部を借りてUQモバイルはサービスを提供しているので、「auより早くなる」ということは基本起こりません。

しかしUQモバイルは格安SIMの速度テストでは常に上位の速度を安定して出しており「実用ではまったく問題ない」と評価されています。

速度は会社以外にも、利用する地域や時間帯などによって左右されるものなので一概に言えませんがUQモバイルは格安SIMの中では安定した速さを出している実績があるといえるでしょう。

 

・その他特典&サービスはauだが

大手キャリアはどこの会社も、通信サービス以外に様々な商品を提供しています。

auで言えばauウォレットやクレジットといった金融サービス、au光のプロバイダー事業、iot、音楽やエンタメ関連の配信などです。

ドコモは自社で提供するサービスを自社キャリアユーザー以外にも開放していますが、auはそういったことはほとんど行っていません。

ですからauのこういったサービスをよく使っているという方は乗り換える前に一度考えることをお勧めします。

ただ、auが提供するサービスは他社でも似たようなサービスを提供していることがどうしてもauでなくてはならないということはないので、UQモバイルに乗り換える際にセットでほかのサービスに乗り換えるというのも一つの手でしょう。

 

ちなみにUQモバイルはそういったサービスをほとんど提供していませんが、UQWiMAXとのコラボプランを出しています。

これはおしゃべりプラン・ピッタリプランと月額通信容量が無制限(3日間に10GBの規制)のUQWiMAXギガ放題をセットで6360円から利用できるというプランです。

PCや家庭用回線の代わりにもなるので、もし利用するのであれば考えてみましょう。

 

・保証はau

 

最後に保証についてですが、これはau一択です。

そもそもUQモバイルには手持ちのiPhone8につけられる保証はありません。

一方でauであればauで購入したiPhoneには保証が付きますし、トラブルがあれば各地の販売店に相談しに行くということもできます。

UQモバイルは家電量販店やGEOなど販売する場所を増やしていますが、アフターサービスもセットで受けてくれる「実店舗」となるとauには負けてしまいます。

ですからアフターサービスや各種保証であればau一択というのが正直なところなのです。

 

まとめ 安い分ほかのサービスと組み合わせて使おう

UQモバイルのメリットはその圧倒的な安さと格安SIMの中では安定した速度を出しているということです。

UQモバイルとauを比べるとUQ モバイルの方が圧倒的に安いのですが、ただその分サービス面では劣る部分もあるということが言えます。

しかしauが提供するサービスの多くは、他社が提供いするサービスで十分代替えが可能です。ですからUQモバイルに乗り換える際にセットで乗り換えても問題はないでしょう。

また速度面もauと比べれば速度は遅いですが十分実用的な範囲ですし、むしろ格安SIMの中ではトップクラスに安定した速度を提供しています。

難点としては保障面と端末の購入という面で、iPhone8はUQモバイルでは購入できず自分で調達する必要がありまし、保証を用意したい場合は自分で用意する必要があります。

また販売代理店がないので、故障の際などは自分で代用機を用意する必要もあります。

ただこれらも工夫次第でどうにでもなります。

ですから結論としては自分で工夫をする必要がある分、非常に安い月額料金で利用できるといえるでしょう。